4月下旬〜5月上旬 種まき&定植カレンダー2026

 

桜が散り、畑もいよいよ夏野菜シーズンの本番を迎えます。ゴールデンウィーク前後は、1年の中でも種まき・苗の定植が一気に動き出す忙しい時期です。

今回は、温暖地と中間地の中間に位置する香川県の気候を基準に、2026年4月下旬〜5月上旬に取り組みたい種まき・定植作業を品目別にまとめました。お住まいの地域が温暖地や中間地の方にも、時期を少しずらしてご活用いただける内容です。


お住まいの地域はどの区分?栽培カレンダーの前提

種苗メーカーの栽培カレンダーには「温暖地」「中間地」「寒地・寒冷地」といった地域区分が使われます。今回の記事は香川県を基準にしていますが、お住まいの地域に合わせて時期を前後にずらしていただくことで、他の地域でもそのままお使いいただけます。

【地域別の目安】
温暖地(九州・四国南部・紀伊半島南部など):記事の時期より1〜2週間早め
温暖地〜中間地の中間(香川・岡山など瀬戸内、本州太平洋側の一部):記事の時期通り
中間地(関東平野部・東海・近畿の平野部):記事の時期より1〜2週間遅め
寒地・寒冷地(東北・北海道・高標高地):記事の時期より3〜4週間遅め

香川県の年間平均気温の平年値は約16.7℃、年間日照時間は約2,047時間と、瀬戸内式気候で晴天が多く温暖な地域です。栽培カレンダー上では温暖地と中間地のちょうど中間に位置するイメージで考えると、実態に合った判断ができます。

4月下旬の平均気温はおおむね15〜17℃、5月上旬には17〜19℃程度まで上がり、夏野菜の定植に適した条件が整ってきます。ただし、5月上旬までは寒の戻りのリスクがゼロではないため、無理に急がず、ゴールデンウィーク後半以降を本格スタートの目安にすると失敗が少ないでしょう。


4月下旬〜5月上旬に「種まき」できる野菜

この時期は地温も十分に上がり、直まきでも発芽しやすい環境になります。発芽適温・生育適温が高めの夏野菜を中心に、種まきが一気にしやすくなるのが4月下旬からの特徴です。

▼ 種まき適期一覧(香川基準)

品目 種まき適期 ポイント
トウモロコシ 4月下旬〜5月中旬 発芽適温25〜30℃。時期をずらした複数回まきで収穫期間を延ばせます
エダマメ 4月下旬〜6月中旬 鳥害対策に不織布トンネルを。直まき・ポットまきどちらも可能
オクラ 5月上旬〜6月上旬 低温に弱いため5月に入ってからが安心。直根性なので直まき推奨
カボチャ 4月下旬〜5月 地這いかつる仕立てか、スペースを事前に確認して品種選びを
ズッキーニ 4月下旬〜5月 株間を広めに。風通しの良い場所でうどんこ病を予防
インゲン 4月下旬〜6月 つるあり・つるなしで作業性が大きく変わります
ラッカセイ 5月上旬〜6月上旬 水はけの良い畑で。肥料のやりすぎは「木ボケ」の原因に
モロヘイヤ 5月上旬〜6月 高温性。十分に暖かくなってからまくのが発芽揃いのコツ
ツルムラサキ 5月上旬〜6月 夏の葉物不足を補う貴重な野菜。支柱を立てて育てると収穫しやすい
【注目ポイント】オクラ・モロヘイヤ・ツルムラサキは焦らない
これらは高温性の夏野菜で、発芽適温が高めです。4月下旬に早まきしても地温が足りず発芽が揃わないことが多いため、5月に入ってから、あるいはゴールデンウィーク明けのまきで十分間に合います。

4月下旬〜5月上旬に「苗を定植」する野菜

家庭菜園の定番である果菜類は、種から育てるよりも苗を購入して定植するほうが手軽で失敗が少ない品目です。香川の気候では、ゴールデンウィークの後半から5月中旬にかけてが定植の本格シーズンになります。

▼ 苗定植適期一覧(香川基準)

品目 定植適期 ポイント
トマト(大玉・ミニ) 4月下旬〜5月中旬 第一花房が咲きかけの苗が定植適期。深植えしないのが鉄則
ナス 5月上旬〜中旬 低温に弱いので早植えは禁物。十分に暖かくなってから
ピーマン・シシトウ 5月上旬〜中旬 ナスと同様、地温が十分上がってから定植
キュウリ 5月上旬〜中旬 ウリ科の中でも特に低温障害に弱い。GW後半以降が安心
スイカ・メロン 4月下旬〜5月中旬 ホットキャップで保温するとより安心。接ぎ木苗が初心者向け
サツマイモ(つる苗) 5月上旬〜6月上旬 黒マルチで地温確保を。多少遅めでも問題ありません
サトイモ・ショウガ 4月下旬〜5月 地温確保のため、事前に黒マルチを張っておくのがおすすめ

この時期の作業で気をつけたい6つのこと

種まき・定植を成功させるために、この時期ならではの注意点を押さえておきましょう。

🌡️ 寒の戻りに備える

GW前半までは朝晩の冷え込みに注意。ホットキャップや不織布を用意しておくと、急な低温でも苗を守れます。

💧 乾燥を防ぐ

春の降水量が少ない地域では、種まき直後の乾燥が発芽ムラの原因に。不織布ベタがけで水分キープを。

🌱 地温を確保する

サトイモ・ショウガ・サツマイモなど地温を好む品目は、事前に黒マルチを張って地温を上げておくと定植後の活着が早まります。

🐛 害虫対策を早めに

気温上昇とともにアブラムシ・アオムシも活発に。若苗のうちから防虫ネットで守ると、農薬に頼らない栽培がしやすくなります。

🟫 マルチで水分保持

降水量が少ない地域では、黒マルチや敷きわらで土の水分蒸発を抑えると、夏場の水やり負担が大きく減ります。

🔄 連作障害に注意

ナス科・ウリ科は連作障害が出やすい野菜。前作の履歴を確認し、必要に応じて接ぎ木苗を選ぶのも手です。

※水色=気候・環境 / ベージュ=土づくり / 淡赤=生物被害


まとめ:2026年の夏野菜シーズンを成功させるために

押さえたい3つのこと
  1. 栽培カレンダーの地域区分を確認し、お住まいの地域に合わせて時期を前後にずらして判断する(香川基準の記事なので、関東・東海などの中間地は1〜2週間遅めが目安)
  2. GW前半までは寒の戻りのリスクあり。ナス・ピーマン・キュウリなど低温に弱い果菜類は5月上旬以降の定植が安心
  3. 降水量が少ない地域ではマルチングが特に有効。地温・水分・害虫の3点管理で夏の生育を安定させる

2026年の夏野菜シーズン、皆さまの菜園・圃場が豊作になりますように。当店では温暖地・中間地に向く野菜種子や苗を多数取り扱っております。「どの品種が自分の畑に合うか分からない」といったご相談も大歓迎です。

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